突然ですが、
みなさん、「ギプス」にどんなイメージをお持ちでしょうか?
あ、ちなみにギブスではないですよ。
ギプスが正しいです。
ドイツ語でGipsと書きますので、ギプスです
おそらく半分近くの方が間違っておられると思います。
さて本題です。
「ギプス」のイメージ
汚い・・・
くさい・・・
かゆい・・・
つらい・・・
そんなイメージを持たれている方が多いのではないでしょうか?
骨折をすると、骨がくっつく(骨癒合)まで、ギプスを使用することになると思います。
骨折部分のズレが大きいと手術で治すことになります。
近年は手術での固定力が強くなっていますので、手術したほうが早く動かせるということも少なくありません。
ただ手術は必ずしもいいことばかりではなく、合併症なども起こりえます。
したがって、ズレがほとんどない骨折は、手術をせずに治療していきます。
といっても骨折しているところを動かしていると、痛みも出ますし、骨もくっつかなくなってしまいます。
そのためにギプスで骨折部を固定します。
しかし、これまでのギプスは水に濡らすことができませんでした。
濡れることで、形が変わってしまったり、ギプスの下に巻いている保護の綿が濡れてしまうと乾かず、衛生面も悪くなります。
また内部で蒸れるために、痒くなったり、湿疹ができたりします。
ギプスを巻かれた経験がある方は、耳かきや定規などを隙間から入れて掻いたりした記憶があるのではないでしょうか。
そんなギプスでの不快感を解決する新しいギプスを採用しました。
通称「洗えるギプス」
これからの夏本番の時期にはピッタリです。
またコロナウイルス感染予防に重要な手洗いもバッチリできます。
注:日本で販売されている洗えるギプスの色は「白」のみとなります。
新しいギプスと下巻きは通気性がよく、速乾が可能な素材です。
手洗い、シャワー、お風呂、プールまでも可能です。
石鹸をつけて洗うことも可能です。
ドライヤーなどを用いれば約10分程度で、自然乾燥でも40〜60分程度で乾燥します。
さらに完全に乾いていなくても、通気性がよい素材ですので、数分で濡れた感じがほとんどしなくなります。
これまでのギプスの概念を大きく変える画期的な製品だと思っています。
ぜひお試しください。
・・・というのはおかしいですね
万が一、骨折を受傷されてギプスを余儀なくされた場合は、洗えるギプスで治療できれば、少しでも快適に治療期間を過ごせるのではないかと考えます。
それが私が患者さんのためにできる提案だと思っています。
詳しくはスタッフまでお問い合わせください。
新しくよいものがどんどん出てくる時代です。
その中で、本当に良いものを吟味し、よりよい医療を提供できればと思っています。
また骨折する前に、骨折を予防する予防医学も大切だと思っています。
50歳以上の女性、70歳以上の男性の方は、骨粗しょう症検診を受けましょう。
さらに、コロナウイルス拡大防止のための自粛で、活動/運動が減って、筋力が落ちることで、身体の不調を訴えられ受診する方が多いです。
少しずつ、身体を動かす習慣づけを行いましょう。
コロナロコモを防ごう!