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ウィズ コロナの今、求められること

少しずつ日常が戻りつつある今日このごろ、みなさんの身体の調子はいかがでしょうか?

最近クリニックに来られる患者さんをみると、外出を控えていて筋力が落ちている人、またリモートワークでデスクワークばかりをされていて姿勢が悪くなっていることが影響している方、また活動が再開してさまざまな痛みが出ている方、運動再開するも身体が元の活動量についていけていない方など、明らかにコロナの影響が見える方が多いです。 コロナロコモですね。

ウィズコロナの新たな日常ということで、さまざまな取り組みが行われていますが、整形外科医として考えることを今日は書きたいと思います。

コロナワクチンや効果的な薬ができるまでは、感染のリスクと付き合って行かなければならないと思います。 ただ8割以上の方が、無症状や軽症であるというコロナウイルスの特徴を踏まえると、いつどこで感染をしてもおかしくない状況だと思います。 接触感染予防や飛沫感染予防を行っていくことは、感染しない、感染させないためにはもちろん必要なことだと思いますが、「感染したときに重症化しないようにする」ということが重要だと考えます。

もう少ししたら重症化のリスクが高い患者背景などが具体的にわかってくるかとは思います。 現時点では、「高齢者」「持病:心疾患、糖尿病、慢性呼吸器疾患、高血圧、がん」「男性」「肥満」などがリスクとしてあげられています。

ただ「症状がない」=「持病がない」ではありません 要注意です。 コロナウイルス感染で無症状の方がいるように、糖尿病やがんなども初期は無症状です。 自分は健康と思っていても、なにかしらの異常が始まっているかもしれません…。

これからすべきことで重要なことは以下の2つだと思っています。 ① 健診を受けて、自分の身体をチェックし、異常を早期に見つけること

② 運動や食生活など日々の生活を見直し、健康維持を図ること

みなさん、しっかり健診を受けましょう。 そして結果をしっかり受け止め、改善を図りましょう(自分に言い聞かせています 笑)。

それが健康寿命を延ばすために、1番根底にある大事なことだと思います。

そして当院ではそれがすべてできてしまうんです。

当院は整形外科ではありますが、健康寿命を延ばすために予防が重要と考えていますので、整形外科の枠を越えていろいろなことができる環境を作っています。

・とくとく健診/特定健診  毎週金曜午後、人間ドック専門医が担当しています。

・運動器健診  道内初の取り組みである運動機能の健診です。動きの評価をして、運動習慣を見直すきっかけになれば幸いです。

・骨粗しょう症検診  寝たきりの原因の第3位である骨粗鬆症を早期に見つけ、骨折を予防します。  ちなみに、6月12日時点で、世界の新型コロナウイルスの死亡者数は42万人ですが、骨粗しょう症による股関節の骨折による死亡者数は世界で74万人です。

・がん検診  採血でできるがんリスク検査です。レナテック社のメタロバランスという検査が札幌で唯一受けられます。  ちなみに5月31日までで新型コロナウイルスによる死亡者数は891人ですが、2018年にがんの死亡者数は37万3584人です。

・栄養セミナー/個別栄養相談  北海道コンサドーレ札幌の管理栄養士小松先生による栄養セミナーです。骨粗しょう症患者さんやスポーツ選手のみならず、痛風、糖尿病や高脂血症などの相談も可能です。

また手足が痛いなど身体の不調、どんな運動をしたらよいかわからないなどありましたら、運動器の専門医として、みなさんのお悩みにお応えします。 お気軽にご相談ください。

コロナに負けるな! コロナロコモを防ごう!

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