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令和3年の抱負

みなさま、あけましておめでとうございます。 令和3年も早10日ほど経ちましたが、どのような年を迎えられたでしょうか。 昨年はコロナ禍で、今年こそはよい年になりますようにと誰もが思われていることと思います。

Do-Clinicもコロナ禍の影響で思うような診療や企画ができず、もどかしい1年でした。 しかし多くの患者さんに来院いただき、リハビリで治すという当院の診療方針が少しずつ浸透してきているのではと感じています。 これもクリニックの方針を、スタッフが理解してくれて実践してくれている、また感染予防対策で業務内容が増えているにもかかわらず頑張ってくれているからだと思います。この場を借りてお礼をいいたいと思います。ありがとうございます。

令和とともに開院して1年半が経過し、クリニックの目指す方向性は固まったと思っています。 それは、「健康寿命の延伸」を大きな目標とし、そのために重視することは、①運動機能を治すリハビリテーション、②骨粗しょう症のチーム医療、③肩関節の最先端の診断と治療、④健康寿命をのばすための検診、という4つの柱です。 令和3年はクリニック、スタッフがそれぞれスキルアップして、この柱を太くしていきたいと考えています。

運動機能を治すことで、整形外科の疾患のほとんどは、手術をせずに、改善できると手応えを考えています。ただそのためには運動機能をしっかりと評価できなければなりませんし、その運動機能の異常を治すスキルがなければなりません。 診察室での診断と患者さんへのわかりやすい説明、運動機能を評価するレントゲンやエコー検査、運動機能を治すリハビリスキルアップ。 これらがまず今年取り組む課題と考えています。

また骨粗しょう症の啓発はまだまだ不足していると感じています。近隣医療施設との連携を密に図り、地域の皆様の骨折を1つでも減らすための取り組みを行っていきたいと思います。そしてそこには医者だけでなく、骨粗しょう症マネージャーや栄養士、リハビリスタッフなど多職種がチームとなって啓発、予防/治療に取り組む形をつくっていきたいと思います。大きな病院では困難なことであり、クリニックならではの強みを生かした取り組みを行っていきたいと考えています。

医療は日々進歩していきます。肩関節は特に関節を動かす筋肉の要素が大きい関節であり、従来のレントゲンやMRIだけの評価では不十分なことがわかっています。肩甲骨の動きや姿勢の重要性がわかってくるにつれて、さまざまな病態もみえてきました。一言に五十肩としてしまうのではなく、さまざまな動きの異常を分類し、その病態に合った適切な治療を行っていきたいと考えています。そして治療に時間がかかるところをできるだけ早く治せるように、新しい治療方法の実践にも取り組んでいます。おそらく北海道では初めてであろうその治療方法の確立し、1日でも早く患者さんの症状を治すことを目指したいと考えています。

運動器の健診はまだまだ馴染みが薄いものです。骨粗しょう症やロコモティブシンドローム、子どもロコモなどは、行政やメディアを巻き込んで啓発、認知をすすめていきたいと思います。コロナ禍で、確実に市民の体力は低下しています。せっかくコロナが落ち着いても動く能力が落ちているのでは意味がありません。整形外科だからこそできる健診や運動の取り組みを普及させていきたいと考えています。 また当院で行っている採血でできるがんリスクスクリーニング検査は、全国でも確実に広まってきている検査です。また後日ご報告をいたしますが、すでにテレビでの特集も決まっています。整形外科の枠組みにとらわれず、みなさんの健康寿命の延伸のためにできることを実践していきたいと考えています。

まだ思い描く整形外科診療には及びませんが、スタッフ間の共通認識ができてきたので、次のステップを目指し、スタッフ全員でがんばっていきたいと思っています。また新しいスタッフも数名決まっています。クリニックに新しい風を吹き込んでいただき、診療内容の充実を図りたいと思います。

そして1日も早いコロナ禍の収束を願いつつ、今できる感染予防をこれまでと同様しっかりと行い、これまでの医療施設の常識にとらわれず、みなさんが安心して通院できる環境を作っていきます。

令和3年もDo-Clinicはがんばります。 みなさんのお困りの症状の改善や、これからの健康で自立した生活を送るお手伝いをしたいです。 お気軽にご相談ください。 今年もよろしくお願いいたします。

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