札幌整形外科 (9).JPG

当院の強みである診療

整形外科医の新たな武器「超音波」

これまで整形外科の検査としてはレントゲン検査が行われてきました。近年の画像技術の進歩により、MRIやCTなどで骨だけでなく、筋肉や靭帯などさまざまなものまで視えるようになりました。

 

超音波も同様であり、近年めざましく技術進歩してきた機器です。特に整形外科でよく扱う皮膚に近いところの評価が鮮明に行える様になってきました。さらにこれまでの画像検査ではできなかった動きも評価することができ、超音波の進歩により医療内容が変わったといっても過言ではありません。

 

小さな骨折はレントゲンより詳しく診断することができ、靭帯損傷も動きを評価することで適切な治療期間を判断できます。そして筋膜という新たな痛みの概念が生まれ、超音波をみながらピンポイントで注射をすることで、すぐに治療効果を出せるようにもなりました。内科医の診察の武器が聴診器であるように、超音波は整形外科医の診察の大きな武器だと思っています。

 

当院ではその超音波を診断に用いるだけでなく、理学療法士と連携して、より効果的に治療効果が出せるよう、超音波を用いた注射などを行っています。

整形外科の新たな治療への取り組み

医療は日々進歩、進化しています。

 

さきほどの超音波の発達で診断などが変わってきたように、治療方法もどんどん変わっていきます。10年前に当たり前に行われていた治療方法が、現在は行っては行けない治療方法であったりすることもあります。医療の進歩に取り残されることのないよう日々勉強をしながら、新しい治療方法にも積極的に取り組んでいます。

 

もちろん新しいだけではダメで、よい治療効果が出せるものにだけ取り組んでいます。その一つに、肩関節のマニピュレーションがあります。これまで治療期間が長くかかっていた五十肩の治療期間を大きく短くする方法です。

治すため、動くためには栄養は不可欠!

栄養指導というと糖尿病など内科的なイメージが強いかもしれません。整形外科のクリニックで栄養士さんがいるところはまだほとんどないのが現状です。しかし、身体を動かすためには、栄養は不可欠です。

 

さらに筋肉を増やす、骨を増やすためには、いつも以上に栄養が必要となります。またよりよいスポーツパフォーマンスをするためには、適切なタイミングでの栄養接種が必要です。間違った食事内容、タイミングでは、筋肉は逆に減ってしまうこともあります。

 

当院では、北海道コンサドーレ札幌の管理栄養士小松信隆先生に定期的にきていただき、身体を治すため、動くための栄養面での介入を行っています。プロアスリートと同じ指導が受けられます。ご自分の身体を見直すきっかけになればと思います。また、痛風や糖尿病、減量目的の栄養指導も行うことができます。

専門領域のリハビリテーション

中高年や産後の尿もれなどはなかなか相談しづらいことですが、お悩みの方はとても多いと思います。

 

婦人科さんや泌尿器科さんで骨盤底筋トレーニングを勧められ、パンフレットをもらっても、うまくできないという方が多いのではないでしょうか。そもそも骨盤底筋は筋肉であり、運動器官です。体幹部分の安定には、側面の腹横筋、底面の骨盤底筋、背面の多裂筋、上面の横隔膜による立体構造の安定が必要となります。

 

まさにそれは整形外科が得意とする運動器のリハビリテーションです。そのため当院でも骨盤底筋トレーニングを中心としたウィメンズヘルスリハビリテーションを行うこととしました。骨盤底筋トレーニングを専門とした女性理学療法士が、超音波など機器を用いて筋肉の使い方を指導していきます。ウィメンズヘルスリハビリテーションは全国で4番目に始まった取り組みです。完全個室でプライベートに配慮して実施しています。

 

また、開院してからの印象ではありますが、手や指の痛みで来院される患者さんが、とても多く驚いています。これは札幌市中央区という地域性があるのかもしれません。ただ、中高年の手指の痛みは、これまでは「加齢」としてすまされていた場合が多いのではないかと感じています。たしかに変形が進行している場合は、加齢の関わりはあり、積極的に手術を行うものではないです。

 

しかし、それを「加齢」とすませるのではなく、痛みを治す診療をしたいと考えています。しかし手は非常に複雑な構造をしており、繊細な管理が必要です。当院では手を専門とした作業療法士にきてもらい、手のリハビリを行っています。また必要時には、スプリントと呼ばれる装具を個々の状態に合わせ作成して治療を行っています。

 

その他、脳震盪のあとの安全なスポーツ復帰へのリハビリなど、患者さんのニーズに合わせたリハビリテーションを行っています(当院では、脳梗塞や脳出血のあとの脳血管リハビリ、神経リハビリ、心臓や呼吸リハビリは行っておりません)。

治療をサポートする機器やアイテム

骨折の治療や廃用(慢性的な筋力低下など)の治療には、ある程度時間が必要です。

 

しかし、少しでも早い日常生活復帰を目指し、治療をサポートしてくれる電気刺激装置や超音波骨折治療機などを用いて、治療効果を最大限出せるようにしています。また、新しい洗えるギプスなども採用し、みなさんの治療期間が快適に送れるよう気を配っています。

 

リハビリで動きを治す、そのためにはみなさんが自ら動きを変えていくことが重要ではありますが、なかなかうまくできない、治療効果が持続しない場合には、動きをサポートするアイテム(インナーウエアやインソールなど)を用い、治療補助を行っています。

 

さらに運動機能の発達を目指すためには幼児期からの運動介入が望ましく、ドイツで生まれた科学的根拠をもったバルシューレ運動教室や、大人の運動習慣や運動機能を改善させるために、当院の治療方針に合った運動教室(ヨガやストレッチなど)も定期開催しています(2021年6月現在は新型コロナウイルス感染のため休止中)。

 

整形外科が関わる運動器は、生まれたての赤ちゃんから、生涯を終えるまでずっと関わるものです。健康寿命を延ばし生涯動ける身体でいてもらいたい、それがクリニックの想いです。そのサポートとしてそれぞれの年代に合わせたサポートを行っていきます。

 

幼少期では、人体に無害な超音波を使った「乳児股関節検診」から、あまり自覚症状の出ない「野球肘検診」などで、疾患の早期発見・早期治療を目指し、幼児運動教室の開催を。

 

青年期ではスポーツ活動のサポート、メディカルチェックだけでなく、成長期に必要な栄養面での介入も。成人期では、企業の「腰痛検診」や、運動習慣を維持し正しい身体の使い方を身につける運動教室の定期開催を行い、また、骨粗しょう症も早期発見・早期治療が重要であり、骨粗しょう症検診を行うことで、骨折の予防に取り組んでいます。

 

老年期では、前述した運動器健診だけでなく、ロコモ予防、転倒予防を目的として、栄養を絡めた運動機能維持を目指し、介護施設との連携なども行っています。さらに、当院でできる検診は整形外科領域以外でも積極的に取り組んでいます。

 

採血でがんのリスクがわかる「がん検診」や「内科的な検診」も行っています。運動機能の低下を防ぐことが、整形外科クリニックの使命と考え、適切な介入でみなさんの健康寿命をのばし、よりよい生活を目指します。