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エクオール

エクオール(更年期の手指障害)

当院では40〜60代の女性で手指の腫脹や疼痛、こわばりで来院される方が多くいらっしゃいます。

通常のレントゲン検査やリウマチなどを疑う採血検査では特に異常を認めず、炎症を抑える痛み止めや湿布を使ってもあまり改善がみられない方がいらっしゃいます。

これまで、40〜50代以降の女性に多い手指の痛みやしびれ、関節の変形といった症状は、手指の使い過ぎや加齢が原因とよく言われていますが、私は以前から疑問を持っていました。

手を酷使する職業の方ならまだしも、あまり手を使わない方や、あまり使っているとは思えない小指などでも症状がある方が多いからです。

近年の研究からエストロゲンの減少が深く関わっている可能性がわかってきました。

「エストロゲン」は、女性らしい身体をつくったり、自律神経のバランスを保ったりと、女性にとって大切な役割をもつ女性ホルモンです。

しかしエストロゲンの分泌は40代以降に激減してしまうことがわかっています。

手の痛みやしびれを伴う「腱鞘炎」や「手根管症候群」は、エストロゲンが大きく変化する時期に起こりやすくなります。妊娠/出産前後にも起こりやすいです。

手指の関節や腱にはエストロゲンがくっつくエストロゲン受容体が存在することがわかっており、エストロゲンが減少してエストロゲン受容体が作用しなくなると関節や腱が腫れてしまうのです。また、その状態が持続すると、関節の変形へと進行すると言われています。

そういった症状の緩和に役立つと期待されているのが、エストロゲンとよく似た働きをもつ「エクオール」です。エクオールは大豆や大豆製品に含まれる大豆イソフラボンが腸内細菌によって代謝されてできる成分です。

しかし、腸内でエクオールを作れる日本人は2人に1人。女性の約50%の人はエクオールを作ることができず、また手指の痛みや腫れがある方の約90%はエクオールを作ることができない人だという報告もあります。

腸内でエクオールを作ることができない場合は、サプリメントでエクオールそのものを摂取して補うことが可能です。

四谷メディカルキューブ手の外科・サージャリーセンターの100例以上の患者さんの調査では、1日あたり10mgのエクオール摂取を3ヶ月続けたところ、6割近くの方に改善がみられたと報告されています。

しかし、関節の変形などがみられている方ではあまり改善効果がみられなかったという報告もあり、早めの治療介入が重要だと考えています。

使い過ぎ、年齢のせいだとあきらめていた方は、一度試してみることをオススメします。まずは、エクオールを体内で作ることができるかどうか調べてみましょう。

エクオールに関する詳細はこちらを参照